といっても,実はフィルムでも手ブレ補正は可能です。
1. 手ブレ補正って
まず,手ブレとは写真を撮る時にカメラを構えますよね。
手で持つことで手の震えとかによって写真を撮った時にブレてしまう
というわけです。銃とか撃つとき照準があまり定まらないのと同じ感じですね。
写真というのは100分の1とか400分の1とか非常に細かい時間で
露光して絵を作り出しますが,やはり震えがあるとブレます。
つまり手ブレとはカメラが揺れて絵がブレた絵になること。
一方被写体ブレとは被写体が動いて被写体自身がブレる事です
(実は違う時があります)
そして,そんな手ブレ写真をなくす,いろいろな方法があります。
ⅰシャッター速度を上げる
高速シャッターで写真を撮るとあまりブレません。
というのも,秒速10メートルの人を撮る時に,シャッタースピードを
仮に1/10000と1/100でとった場合,被写体が移動する距離は
100倍も違うのです。距離で言うと1mmと10cmの差です。
すごいでしょ。焦点距離によるけど1mm動いたぐらいじゃ
ブレません。広角なら。
そのために,ISO感度上げたりしますのでノイズが目立ちます。
主にこの作戦は携帯電話やコンデジで使用されます。
ⅱデジタル処理
デジタル処理で手ブレを目立たなくする方法があります。
しかし,デジタル処理なのであまり期待はできませんが。
ないよかましかもしれません。
ⅲ手ブレ補正機構を取り付ける
光学的に手ブレを補正します。
主にレンズ内蔵とボディ内蔵があります。
そして,それぞれに長所と短所があります。
a)レンズ内蔵型
レンズ内に手ブレ補正用のセンサやレンズがあり,
揺れに連動してレンズが駆動してブレを軽減する。
レンズに内蔵しているのでファインダーで覗いた時も
補正された絵が見えるので安心して写真が撮れる。
またフィルムカメラでも使用できる。
b)ボディ内蔵型
ボディの撮像素子を揺れに連動して駆動させる。
デジタルだからできる業。
ボディ内蔵なのでどんなレンズを使用しても手ブレ補正ができる。
しかし,レンズ内蔵とは違い写真を撮る時に撮像素子が駆動するので
ファインダーを覗いた時点では安定しません。
↓まとめると↓
レンズ内方式 | ボディ内方式 | |
---|---|---|
長所 | 各レンズに特化した手ブレ補正の設計により精度が高い。 ファインダーで覗いた時,絵が安定している。 フィルムカメラでも使用できる。 | どのレンズにも対応できる。 (つまり昔のレンズなども使用することができます) |
短所 | 大口径のレンズには実装しにくい。 補正機能つきのレンズが少ない。 | ファインダーで覗いた時絵が安定しない シビアなピント合わせがレンズ内方式に比べ難しい |
2. 手ブレ補正の使い方
もともと昔のカメラマンは手ブレ補正など使ってなかったわけです。なので,
三脚,一脚,すさまじい集中力などで手ブレを最低限に抑えていました。
多分広角,手持ちで1/10から1/20ぐらいならあまりブレが気にならない
ような写真を撮る猛者も少なからずいたはずです。プロとか。
つまり手ブレ補正とはあくまで補正なのです。
まずは手ブレ補正をOFFにしてある程度,手ブレしないような写真を
撮れるようになってからこのシステムを使うことをお勧めします。
じゃないと,いざという時にブレまくって困ると思います。
かくいう私もブレますけど・・・。
まずは自分の手の震えをなくす特訓をしましょう!
次に,慣れてきて手ブレ補正を使うタイミングですが,
ある時を除いて常に使いましょう。
ある時とは・・・三脚を使用する時です。
実は三脚を使う時も微小なゆれが発生します。
それをセンサが誤認識して画質の劣化が発生してしまいます。
それ以外はきちんと認識してくれるようなので(首振りの時とかも)
思う存分手ブレ補正Lifeをエンジョイしてください。
しかし,注意が必要なのは手ブレ補正を使用すると電池の消耗が
早くなります。耐久写真レースをするならOFFにしましょう。
3.まとめ
各社,手ブレ補正の方式は別々です。
とはいえそれなりの精度が出るのでハズレはありません。
しかしレンズ内方式だと対応しているレンズが少ないので
注意が必要です。よくメーカのレンズとボディを見て
(特にレンズはかなり重要です)
計画的にカメラを選ぶことをお勧めします。
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